仕事の特徴を把握しよう

未経験で介護に携わろうと考え、派遣で働くのを選ぶという人もいる。求人を見てみると未経験可と記載されているものが多いからだろう。応募して採用される人もよくいるが、仕事の特徴についてよく理解しておかなければならない。

派遣で現場に出てみた人の印象として多いのが体力的な要求が大きいということである。腰痛や筋肉痛に苦しむのは初めて介護に携わった人にとって珍しいことではない。高齢者を抱え上げて運んだり、布団などの重くてかさばるものを急いで処理したりしなければならないことが多いからである。

スキルがないなら体力を駆使してもらうという方針の現場が多く、まずは力仕事から始まるということがよくあるのが実情になっている。現場で少しずつスキルを磨けるような仕事に従事できることもあり、経験を積んで専門的な仕事に従事できるようになる場合もある。
しかし、それまでに派遣期間が終了してしまうことも少なくないため、いつまでも実質的には未経験という状況にならないためには長期的に働ける求人を希望した方が良いだろう。

体力的な要求があるのは厳しいという人の場合には、その点を主張した上で仕事を紹介してもらうのも賢明である。現場で働いている専門職のサポートを行う仕事にも経験のない人がしばしばあてがわれているため、体力がなければ働けないというわけではない。スキルがない分を何らかの形でカバーできる仕事に従事することになるだけなのである。